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いっぱい読んでたっぷり聞けば、英語はかって出てきます!

  

2013/09/20

「正確さ」って、いったい何者?①

新しい言語を習得するうえで、大きな障害となることの一つが「正確さ」に過敏になることでしょう。

人前で恥をかくことにあまり抵抗がない、それを糧とすることのできる人であれば問題ないでしょうが、
英語を学ぶ多くの日本人にとっては、「正確」ということが、コンダラ、重石、枷になる。
そのため英語を「使う」ことに積極的になれない。
いつまでも「模範的」英語学習者のまま。
英語が使えるというのに、広い世界へ飛び出そうとしない。
「正確さ」に囚われるようになってしまうと、ほんと、ろくなことがないのです。

それなのに、学校英語では学び始めの超ビギナーの頃から、「正確」であることばかりをよしとします。
先生向けのこの雑誌でもそうですが、特集に「正確さ」という文字が踊る。 
語教育 2013年 10月号 [雑誌]
英語教育 2013年 10月号 [雑誌]
正確さって、そんなにこだわる必要のあるものでしょうか。
正確さを身につけるのって、そんなに困難なことなのでしょうか。
もし困難なんだとしたら、その原因は勉強が足りていないから?
トレーニングしていないからでしょうか。

(というより、違うところに本当の原因があるってことはないでしょうか。
つまり、英語のインプットそのものが「正確さ」を養うのには、圧倒的に足りていないという。。。)

次の動画は、オリンピック誘致の際に、マドリードの市長がスピーチを行った様子です。
スペイン語とも英語ともわからないしゃべりで、話題になっているのですが、
まあ、一度見てください。

「正確」であろうとなかろうと、
これこそが、日本のちっぽけな英語ワールドを出た先にある生の英語の世界ですよ。


英語が必須教科、試験科目である限り、学びのはじめから完璧な正確さを日本の英語教育は要求する。そして英語が嫌になってしまう、やる気を失う生徒が増えていく。
でも、むやみやたらとドリルをやったりトレーニングしたりするより、
多読・多聴でたっぷりと英語に慣れ、英語という言葉を身体の中にため込み、
その後で、正確さを習得するようにすれば、
日本人って努力家が多いんですから、
(自分に必要なだけの)「正確さ」を習得するのは簡単。
そうは思われませんか?


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5 comments:

  1. 5年ほど中学校で英語を教えてたので、「正確さ」すごい考えさせられました。
    スピーチテストでは、正確さより伝える力を重視し、
    筆記テストでは正確さを重視というより100%として扱ってきました。
    結果、子どもたちは自信をなくします。
    自分の英語は間違ってると言われて、人前で話す気になんかなれませんよね。
    でも、一方で正確さも大事。
    悩ましい問題です。

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  2. まずはお断りですが、このブログは広く一般向けに書いていますので、
    学校の先生にとったら、そんなことを言ったって現状は。。。という話も多くあるかもしれません。
    「正確さ」については、もう一つ、私自身の経験からより実践的な話を書くつもりでいます。
    中学の先生は、本当に大変でしょうね。
    前提として検定教科書があり、高校受験もありなのですから、理想論を唱えても仕方がないというか。
    それでも保護者として観察していると、英語が好きで、生徒が好きで、どういう英語教育が子どもたちの将来につながるのか、といったことを常に考えていらっしゃるような先生のもとで育つ生徒たちは、テストの点数などには関係なく、英語を好意的にとらえているように感じます。肝心なのは、学校英語の範疇ではテストとそれ以外の活動で求められている態度が違う、そこのところを生徒によく話しておく、そんなことじゃないかと思ってみました。

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  3. 高校で教員しています。中学の先生の大変さはすごーくわかります。私は普段から冗談で「給料3倍もらってもやりたくない。」と言ってます。すいません。

    で、そこは置いといて1つ。

    「正確さも大事。」

    そうでしょうか?「大事」だとしてどれくらいの正確さが大事でしょうか。例えば、僕だって100%の正確さを求められたら何も書けなくなるし話せなくなるし読めなくなるし聞けなくなります。

    よく「入試があるから」と言われますが、入試だって100%の正確さが求められるわけではないと思っています。その証拠に、「正確さ」より「量」や「Fluency」を高校3年間追求してきた結果、英検2級や、大学入試でもセンター試験で7割とる生徒も出てきています。5分で100語以上の「自由作文」平気で書きます。ただし、正確さは100%どころか、60%程度です。

    Fluencyを徹底すれば、その程度の正確さはついてくる。正確さをあげていくのは、高校でも3年から、理想的には大学で十分だと思います。入試を考慮したうえで、です。

    もしよろしければ私のブログもお読みいただければ。

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  4. 日本語でも話すとき文法や話す順番、伝わりやすい順番を気にしながら話していると思うんです。あまりに慣れすぎて、瞬時で気付かないだけで。
    Fluencyを徹底するにはある程度の文法などを徹底的に身につける必要もあるのではないでしょうか。
    とはいえ、私のモットーは「伝わるまで話し続ける」ですけど。
    でも、正確さはやっぱり大事かな。誤解生まないためにも。
    でも、学校で、「やれスペルが違う」「ピリオド減点」にはうんざり。
    いろいろあって今はフリーで英語教師してます。 三島

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  5. ご返信ありがとうございます。もちろん、文法を身につける必要はあります。文法がなければ言語として機能しませんから。私は文法はFluencyの「中」で自然に身についていくものだと思っています。母語はそうですよね。外国語の場合は、意識的に理解する部分は「ある程度」必要でしょうが。その「ある程度」を考えて提示していくのが教員の仕事だと思います。リンク先をお読みいただければ。

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