TAB 多読 -tadoku and beyond!-  

いっぱい読んでたっぷり聞けば、英語はかって出てきます!

  

2013/04/17

不毛な議論③


文科省を批判しすぎたので、自己批判として現場の高校教員の批判を。

確かに、高校教員は受験第一、文法訳読が大切と言います。進学校から来た教員に「私は東大に入る生徒を指導してきた実績がある。コミュニケーション重視の授業などできないし、私の仕事ではない。コミュニケーションなんて言っていたら大学入試に対応できない。」と若い教員に言われたことがあります。

でも、教員が文法訳読にこだわる本当の理由を私は知っています。それは自分が英語でコミュニケーションができないからです。

英語できない⇒バレルとやばい⇒文法問題出しとけばもっともらしく「説明」できる⇒自分は「英語ができる」と思わせられる

ってこと。案外単純です。私のクラスには12歳のときまでフィリピンにいて、英語に関しては私がかなうわけないような生徒がいました。(ただし英検1級は英語力だけでなく一般知識も必要なので私が先に受かりましたが。)その生徒、中学の英語の成績はなんと「3」です。「お前不登校だったのか?」と聞いたら、「何言ってんの!ちゃんと行ってましたよ!」と怒られました。純粋に「テスト」ができなかったのです。そりゃそうです。文法問題や和訳問題は本当の英語力とは何の関係もないんですから。

前の記事で、センター試験を批判しましたが、実際に問題を見てみましょう。
2004年の問題

Taro is now devoting all his time and energy ( ) English.
①studying ②to studying ③to study ④study

正解は②です。spend time doing...と言ういいかたもあるので①にする人も多いでしょう。また、学校英文法をしっかり勉強した人は③にします。to不定詞です。

では、なぜ正解が②なのか。devote O to 名詞のように使うからです。get used to 名詞、とかと同じと参考書には書いてあります。動詞にingくっつけると「動名詞」となり、名詞と同じ働きをします。だから②。

この問題の意図は何でしょうか?直感的に①と思った人や、まじめに勉強して③にした人を「ひっかける」ことしかありません。toの後にingが来るのは圧倒的に少ない※1し、この文を①や③で書いたとしても「コミュニケーション」には一切支障はないのではないでしょうか?(①や③で書いたら、まったく違った意味になってしまうといのであればまだわかります。)

この問題が、「できないことを指摘する問題じゃなくてできることを確認する」問題ですか?文科省の見解は?

みなさんも、こういう視点で「センター試験」や「コミュニケーション能力を測る方向にシフトしている」大学入試問題を分析してみてください。

※1グーグル検索で件数を調べました。2桁違いますよ。
"to study"⇒約 111,000,000 件
"to studying"⇒約 3,300,000 件
ちなみに"devote much time to study"という用例も検索してみました。何と
約 23,800 件
もありました。こんなに多くの人が間違えているってことは、コミュニケーションに支障がないってことじゃないですか。
さらに"devote much time to studying"と「正しい」用例も検索してみると、
約 4,480 件 
おーい!Google大丈夫か?それとも文科省大丈夫か?

No comments:

Post a Comment