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いっぱい読んでたっぷり聞けば、英語はかって出てきます!

  

2012/08/14

親切が仇に 英語聞き取り指導の場合

ブログ左側に、読む、書く、聞く、話す、というセクションを設けていますが、
聞くと話すの話題はゼロでしたね。
今日は「きく」でいってみます。

さて、記事を書くにあたって、
「きく」には「聞く」と「聴く」があるけれど、どっちを使えばいいのかなと検索。
聴くと聞くの違い
「聞く」ただ単にきく、きこえてくるという場合
「聴く」注意深く耳を傾ける場合
これを読んでAHA?!でした。なぜかというと、
私が書こうとしていたことは、この2語に集約されていたからです。

日本で一般的に行われているのは英語を「聴く」指導です。
テストの聞き取り練習やディクテーションは必須でしょう。
その聴き取る音声はというと、大抵親切なことに、
スピードが落としてあったり、単語一つ一つがクリアに聞こえるものだったりします。
学習者がいきなりスピードの速い生の英語を聴き取れるはずはない。
そう考えて加工するのは、当然と言えば当然。

しかし、です。
私はこの「聴く」指導こそ、「英語は難しい」と思ってしまう、
「英語がいつまでも使えない」を助長している、弊害だと考えています。

ああした綺麗な音声に耳が慣れてしまうと、
団子のようにくっついて発音される自然な音声を聞いては、
愕然となってしまう。
米語の音声ならOKでも、英英語、シングリッシュ、
オージー、インド英語等々には対処できない。
英語には標準となる音声があると考え、極端に発音を気にするようになる。
そんなことはないでしょうか。

一般の人が英語を学ぶのに必要なのは、
listen 注意深く「聴く」ではなく、hear 「聞こえてくる」です。

*****
さて、私が上記のような考えに至ったのには、
過去の経験が大きく影響しています。

もうかーーーなり昔の話、大学受験直後になるのですが、
父親が仕事でNYCに滞在していたので、
まわりから1年間遊んできたら~と言われ、私はNYCで暮らしたことがあります。
行ってみたら、語学学校へ通うよう手配されていたので、
ペーパーテストをうけ、受験直後というのもあり、
一番上のここを終了したら英語のテストは免除で大学入学というクラスへ。。
クラスメートの日本人は、英検1級とか超有名商社の新入社員とか。
えらく場違い。。。

私は今でこそ英語が毎日のことになっていますが、
中高と英語には全く興味なく、やったのは受験用の英単語熟語、構文暗記だけ。
生の英語なんて、まったく身近になかった。興味がなかった。
そんな状態で授業が始まるとどうなったか。。。

学校でトイレが見つからない?! 
校舎にbathroomはたくさんあるのに、toiletはどうしてないの(ー_ー)?!
(bathroomとはシャワーのことだと思ってた)
とか、
See you! と言われfreezeする。(+o+)
(別れの言葉は、bye-byeだけだと思ってた。)
出席をとるとき、here!というのを聞いてビックリ(@o@)
恐る恐る真似をしてみる。
と、そんなレベルだったので、
授業で話される英語は、みごとに理解不能。。。
クラスメートに日本人がいなかったら、どうしていたんだろう?

と、そんな悲惨な状態でしたが、
そもそもが勉強するつもりで学校へ通ったわけではないので、
のほほんと授業に出席し続けました。

(これはよくある話ですが、
逆に英検1級をとり、自分の英語に自信あり。
どこまで通用するのか試すために来たという人は、
授業中、隅のほうに座り、ひたすらだんまり。
1ヶ月もすると姿を見かけなくなりました。。。)

そうこうするうちに、2か月ほどたったころからでしょうか、
英語の音が、言葉として入力されることがふえていきました。
意味はとれなくても、単に授業で英語の音に囲まれるようになっただけで、
自然に聞き取れる時が増えていった。
むむ?この授業でやっていることって、もしかして超簡単?
日本の中学生でも知ってるよな、とか。

というのが、私が英語の音と接するようになった過程です。
例外的なケースなのかもしれません。

*****
私は英語の聞き取りを伸ばすために、
ディクテーションとか、聞き取りやすい音声から聞いていくとか、
そういう計画的なことは、ほとんどしたことがないのです。
じゃあなにをしているかというと・・・、
わかろうがわかるまいが、音楽でもpodcastでも何でもいい、
ただ単に、英語の音に接する機会を設けるようにしています。
努力や勉強をしているつもりは全くないのですが、
多読を続けることで、聞き取りもジワジワ伸びています。

*****
ここで、私の聞き取り理解の仕方を、もう少し説明。。。
「聞く」と「聴く」の違いは絵めくりゲームを使うとわかりやすいかも。

学校でやる「聴く」英語は、
パネルを順番通り1,2,3,4と開いて、クリアな絵を再現しようとする。

一方ぼんやり「聞く」の場合は、4、2、15、9とバラバラにパネルが開いて、
ある瞬間、全体像がパッと頭に浮かぶ。
こちらが私の聞き方。

ぼんやりで全体を把握するというのは、
ロボットには真似できない、人間ならでは能力だと思いますが、
正しい?と思いこまされている英語の学び方では、
なぜかそうした力を伸ばすことは推奨されず、
みんなで同じやり方をする、ロボットのようになることを良しとします。
先生側の都合で、
(生徒から質問を受けたときに、わからないと答える勇気がないから、
全てが把握できる素材だけを使おうとする。)
本来持っている能力を退化させるような教育ばかりしている、
それが今の学校英語かもしれません。

*****
以上、長くなってしまいましたが、結論としては、
聞き取りをのばすのも、通訳のような英語のプロになるのでもない限り、
勉強しようと意識せず、ちゃらんぽらんでいいのかもよ、という話でした。

(Writer: MrsMalone)   
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1 comment:

  1. 肩のこらない英語の世界に「いらっしゃ~い」!

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