TAB 多読 -tadoku and beyond!-  

いっぱい読んでたっぷり聞けば、英語はかって出てきます!

  

2012/03/23

時間はかかります / Takes Time

昔からよく言われるのが、

「中学高校と6年間も英語をやっているのに、日本人は簡単な会話もできない。」

ということ。

「6年間も」という言い方がよくないですね。みなさんが中学高校で受けた授業の中で、「英語を使っていた」時間ってどれくらいあったでしょうか。英語で感じている時間はどれくらいあったでしょうか?

自分も高校で毎日授業をしていますが、50分の授業で、5分でも生徒が英語を「使っていた」としたら、それはもう奇跡的に大成功の授業だと思います。普通は1分もないのでは?日本語訳中心の授業だともう「ゼロ」でしょう。

だから「6年やった」というのはウソなんです。6年間の間に、「英語を使った」時間は1時間もないでしょう。

だからできるわけないです。

もし、理想的な授業を6年間受けたとしても、それでも少なすぎます。母語を身につけた過程を考えてみてください。1日12時間母語をあびつづけ、片言で話すまでに2~3年かかります。

スポーツや楽器だってそうです。スポーツや楽器だったら、1年くらいで「そこそこ」できるようになると思うかもしれませんが、歩けるようになって走れるようになって跳べるようになって指を自由に動かせるようになって、という、赤ちゃんのときからの身体動作も含めると、やっぱり相当な時間がかかってると言えます。

外国語だって同じことでしょう。時間はかかるのです。

だから、参考書や問題集やテレビやラジオの語学番組や会話学校や、そういうことをすれば、数年で「不自由なく英語が使える」なんてことあるわけがない。

じゃあどうすればよいか?

自分が「楽しい」と思う「英語の使い方」をやればいいんです。

そうすれば時間をいくらかけても苦痛にはならない。

そのためには、「できるようになる」「理解する」という考えを一切捨て、「楽しいか楽しくないか」って基準で英語に接してみてください。

好きな歌を歌うもよし。大好きなマンガを英語で読んでみるのもよし。英語でゲームをするのもよし。スポーツ中継を英語で見てみるもよし。家事をしながら、ラジオで英語を聞き流すもよし(ただし「語学番組」ダメです)。

そんな風に、自分の日常の中に、英語をどんどん取り込んでみてください

もう一度強調しますが、「わからない。」「できない。」と思わないことです。そんなことは関係ない。要は「楽しい」か「楽しくない」かです。

今後、「多読」「多聴」という、私たちが試してきたやり方についても説明していきますが、そもそも「やり方なんて気にせず、楽しみながら大量に浴びる!」ってことが何よりも大事だということをここでもう一度強調しておきます。(あれ?どっかの予備校のCMになってしまった。)

さて、どうしても「そんなんでできるようになるはずないじゃないか。」とお思いのあなた。

もしかして、心のどっかで「数年勉強すれば英語ができるようになる」と思ってませんか?高校生でこういう質問する生徒は結構います。

「どういうやり方がいいですか?」「どんな問題集がいいですか?」「このやり方はよくないって○○先生が言ってたんですけど。」「塾の先生は、こういう講座もとった方がいいって言ってたんですけど。」

こういう生徒は残念ながら、お勉強もできるようにはなりません。心のどっかで、「楽してできるようになりたい。」と思っているからです。別に「苦労しなさい!」と言いたいわけではないですが、どんなやり方でも、そんなに短期間で何かをlearnするってことは不可能です。でも、「どこかに夢のような学習法があるんじゃないか。」そんな幻想を、教育業界はついてきます。で、未だに多くの人が騙されてしまってます。

本屋に行けば、参考書や問題集、学習関係のマニュアル書が山のようにあります。毎年新しい本が何百冊も出ます。このこと自体が、「夢のようなマニュアルはない。」ということの証拠ではないでしょうか。

幻想を捨て「時間をかけて」「楽しみ」ましょう!

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"With as long as 6 years of learning, Japanese people can't even handle daily conversation in English."

This is what has been told about TESOL in Japan. But, wait a minute. Could we really say they learn "AS LONG AS 6 YEARS"?

If you're Japanese, you had English classes in junior high & high school. But in a single English class (which usually lasts 50 minutes), how many minutes you used "English" for?   I' sure you didn't think or feel in English at all in those English classes.

Actually, I teach English at a public high school. If I could make my students "use" English even for as little as 5 minutes, then I would be very satisfied with my teaching. In ordinary Japanese schools' English classes, where they teach only how to translate English passages into Japanese using grammatical knowledge and English-Japanese dictionary, students must use English for almost "zero" minute.

Of course, they can't use English after 6 years of these classes!

Even if those classes were super-good and you could use English all the time during the class, still, it's too little to "master" English... 

Think of playing sport or musical instrument. You might think you can learn to play sport or instrument pretty well in a year or so, but if you include the time with which you learn to stand up, walk around, jump, or move your fingers as you wish, then you can't say "in a year or so." Sí, señor. It takes time.

So if you want to learn English, you should take much time. That's why you should have fun learning it!

In order to "have fun" learning English, you mustn't think "Oh, I can't understand it!" or "I'm not good at all..."

JUST USE IT AND HAVE FUN!

You can read your favorite "MANGA" in English, you can sing your favorite songs in English, you can just tune up you radio for English-speaking channel, watch your favorite drama in English with youtube, you can chat in English, play video games in English....

You just have to have some time with English in your daily life. That's it.

Well, you still doubt it?

You still might think that there is a "perfect" method of learning English, which would enable you to master it in a year or so... Actually, many "ads" could make you believe you can learn it easily with some "fabulous" method. They want your weak points and they attack it. Don't be naive enough to let them deceive you!

There are innumerable books on how-to-learn-something. Each year we have more than 1000 books of these kinds, which makes it clear that there is no such a thing like "perfect method to learn."

Many of my students have asked me like...

"What is the best way to ...?" "Mr. So and So told me that this method was not effective." "My teacher at prep school told me to use this workbook."etc,etc...

Unfortunately, those students can't get good score, cuz they just want to achieve something without effort. I don't mean "effort" is supreme thing (as most Japanese teachers and parents think...). What I want to say is you can't learn anything in such a short time.

Again. It takes time. So don't think twice, it's alright if you're having fun!

(Writer: TSJ)


2 comments:

  1. Donguri's mです。
    時間がかかるものだ、時間をかけるものなのだとわかれば、何だか気が楽になりますね。楽しむことが何より大事というのは納得です。

    STJ先生は、英語教師にあまり期待してはいけないというご意見ですが、それでも学校英語がある限り、子ども達の多くは、初めて英語に出会う英語教師から影響を受けやすいと思います。
    親としては期待するなともいえないので、もっともっと英語教師自身が楽しむようにしてもらいたいですね。というより、自分で英語を楽しめない人は、英語教師にならないで欲しいというか。。子どもは、大人が楽しそうにしていることに興味をもつものですからね。

    ところで質問です。なぜ、語学番組はダメなのですか。

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  2. 先生はやめてください(笑)。「期待するな」は言い過ぎですね、確かに。こどもの大人への不信感を助長してしまうかも。でも、donguri君はじめ、世のまともな若者たちはそんなこと言わなくてもちゃんと見極めてくれるでしょう。

    語学番組ですが、結局「学習」って目的なのでダメかな、と思ってます。最近思うのですが、「学習」というスイッチが入ったとたん、learning circuitが閉じてしまうんじゃないか。スポーツでもそうだけど、最初は「遊び」ですよね。最初っから「サッカー教室」に入って、サッカーをするのはそこだけだとうまくならない。(つうか、いいコーチは、プロレベルでも練習に遊び、つまりゲームの要素を取り入れます。)

    つうわけで、僕は「英語を日常に取り込んで楽しむ」目的では、語学番組はどうかと思ってるだけ。

    語学番組を「楽しい」って人もいるけど、そういう人は「勉強自体」が好きな人が多い。だから結局learnできない気がするのです。

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